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痛みと不安 [読書]

「触覚と痛み」(東山ら 2000年)通読中。
読み物として、読むと、ツッコミどころ満載です。 心理学の実験というのは、まあ部外者から見ると、不思議な世界ですな。

「急性通」例えば外傷や手術による痛みですが、これと「不安」との関係は?
本書においても、臨床の場面では、不安が高いと傷みも増す、との経験則があるとしていますね。

歯医者でも、初めての歯医者だったり、新任の先生だったりすると、不安が高まるので、痛みも増すのでしょうか。 手術などで術後の痛みがある場合など、鎮痛剤と共に安定剤も投与することがあるようです。
臨床的には、痛みと「不安な状態」との関係は、常識というより、普通の人の感覚として、あたりまえに処理されるのが当然だと思うのですが、本書のよると、「不安」と、痛みへの「注意」を分離して研究した人たちがいるようです。 結果、「不安」より、痛みへの「注意」というか「集中度」の方が、痛みの強さを高めるという結果なのですが、まあ、「不安な場面」では自然に「どこか痛いところはないか」と自分自身の体をスキャンするように注意が向かうので、臨床的に分離する意味はあまりないのかもしれませんね。 注意力を散漫にする効果がある薬剤などを使うのは、危険ですし。 なにか注意をそらすことができるDVDでもあればいいのでしょうか。
(昔聞いた話で、肛門科の病院には、エロ本ばかり置いてあるというのがありましたが、その位の刺激がないと、痛みへの注意をそらすことは難しいのかも)

この、不安と注意の痛みへの効果を分離する実験(Arntzら 1991年)では、「高不安・惑乱群」つまり不安が高く、注意が他に向いているグループを作るために、クモ嫌いの被験者が集められ、実際にクモが数種類提示されたとあります。

なんでクモ?

(一方、「低不安・惑乱群」の被験者には、娯楽ビデオや教養番組が提示されたそうです。)
論文そのものにあたったわけではないので、詳しいことはわかりませんが、心理学実験で、ある程度自由にできる「刺激」を作る場合、結構自分の趣味にこだわったりしてましたね。 クモがよほど好きか、よほど嫌いな研究者だったんでしょうか。

痛みと不安、注意との関係は、臨床的には意味がないんじゃないか、と書きましたが、診察室と病室の内装デザインを考えるとき、「一緒くた」にしているとしたら、もう一歩踏み込む余地があるかもしれません。 注意を別に向けられる設計と、不安を取り除く設計は、違う気がしますね。
でも自分の嫌いなクモを見ているうちに、ブスっと注射されたら、それはあまり愉快な体験ではないです(クモはもういい!)。


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えみる

そういえばテンパった時も痛みを感じませんね。子供の頃ミシンを使っていたら針がわたしの人差し指を完全に貫いてしまい、ミシンから指を引き抜けなくなったことがあります。あの時はビックリしてしまって全く痛みを感じませんでした。
注射は逆に、針を刺す前から腕がジンジンします。痛いっていうより怖くて。直視できません。。「感覚」って面白いですね。
by えみる (2006-01-04 02:56) 

shao113

ミシンで自分を縫うのは、もうやめましょう。
えみる様、まいどです。 niceもありがとうございます。
人は生存のために痛みという感覚を持っているのですが、どうも、ただのセンサーでは無いということでしょうね。
注射の感覚も、個人差がありますね。 
自分は見る方が、安心するタイプです。 歯医者の注射は困ります。
by shao113 (2006-01-04 07:12) 

四季具留目

復活しました。今年もよろしく。あなたの文章もかなり難解で、私の能力を超えたところがありまして、どうかお手柔らかにお願いします。今回の記事もイタタタタですね。私にとっては。
by 四季具留目 (2006-01-04 08:58) 

shao113

もっと分かり易く書く。 本日の反省課題、いただきました。
春雨羅樂様、今年もよろしくお願いします。 niceも忝く思います。
ご意見いただけてこそのブログですので、助かります。
by shao113 (2006-01-04 12:15) 

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